年々厳しさを増す日本の夏。
猛暑日が続き、毎年のように熱中症による搬送者数がニュースとして流れます。
2025年は4月から30℃を超える気温を記録していて、夏も猛暑になることが予想されます。
あなたの体は、暑さに耐えられる準備ができていますか?
熱中症対策のカギとなるのが、「暑熱順化(しょねつじゅんか)」です。
暑熱順化とは、体を徐々に暑さに慣れさせるという意味。
そして、サウナがこの暑熱順化に役立つと言われています。
この記事では、サウナが熱中症対策におすすめである理由と、サウナ歴2年半のわたしの体験談、夏に備えるサウナの始め方をわかりやすく紹介。
熱中症に備えていきたい方はもちろん、この夏を健康に元気に過ごしたい方は、是非最後までご覧ください。
暑熱順化って何?
暑熱順化について解説します。
汗をかける体をつくり命を守る

暑熱順化(しょねつじゅんか)とは、暑さに体を慣らすプロセスのこと。
具体的には、以下のような体の変化を指します。
汗をかきやすくなる → 体温調整がスムーズになる
心拍数が安定する → 体への負担の少なくなる
血流が良くなる → 体全体で熱を放出しやすくなる
本格的な夏が始まる前に暑熱順化をしておくことで、熱中症対策になると言われています。
暑熱順化はなぜ必要なの?

わたしたちの体は、急に暑くなると汗をうまくかけず、体温を下げるのが苦手になります。
すると、体に熱がこもりやすくなり、めまいや頭痛、熱中症のリスクが一気に上がってしまいます。
だからこそ、あらかじめ暑さに慣れておくことが大切。
サウナで暑熱順化できる?

サウナは暑熱順化に効果的です。
サウナの中の温度や湿度は、疑似的な暑さ環境。
短時間で汗をかく練習ができ、心拍や血流にも自然な刺激を与えることができます。
最近ではスポーツ選手や登山家も、パフォーマンス維持や高温順応のためにサウナを取り入れるケースが増えてきました。
暑い場所で汗をかく経験を日常に取り入れることが、夏に強い体をつくる近道と言えるでしょう。
次の章では、サウナでは熱中症にならないのか、解説します。
サウナでは熱中症にならないの?
サウナでは熱中症にならないのか、解説します。
サウナ中でも油断は禁物!正しい入り方を守ろう

サウナは暑さに慣れるために効果的ですが、無理をすると熱中症になるリスクもあります。
のぼせやめまいを感じたら、すぐにサウナから出て休憩を取りましょう。
サウナの中では無理をせず、こまめな水分補給を心がければ、安全に楽しむことができます。
サウナと熱中症の違いとは?

サウナでかく汗は、体温調整のために自然に起きる反応。
一方、熱中症は体温調整がうまくいかずに体内に熱がこもる状態です。
サウナでは適切に汗をかいて体温を下げるため、休憩と水分補給をすれば基本的に安全に楽しめます。
次の章では、夏に備えるサウナ習慣について紹介します。
夏に備えるサウナ習慣のすすめ
夏に備えてサウナに入ることについて、解説します。
初心者におすすめのサウナの入り方

暑熱順化を目的にする場合、サウナは週に2〜3回、1回あたり10分前後を2〜3セット繰り返すのがおすすめ。
サウナの入り方を紹介します。
サウナに10分前後入る(無理せず、途中退室もOK)
↓
冷水シャワーまたは水風呂でクールダウン(30秒〜1分)
↓
外気浴(5分前後)で呼吸を整える
この「サウナ → 水風呂 → 外気浴」の1セットを、体調に応じて2〜3回繰り返しましょう。
もちろん、水分補給は必須です。
脱水症状を防ぐためにも、サウナ前後にはしっかり水を飲みましょう。
サウナの入り方は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
こちらもCHECK
-
-
【初心者向け】サウナ女子が教えるととのうサウナの入り方
サウナは、古来から多くの文化で健康やリラクゼーションのための場所として親しまれてきました。暖かな空間でゆっくりと汗を流すことは、日々のストレスから解放され、心身ともにリフレッシュする絶好のチャンスです ...
続きを見る
サウナが苦手な方は岩盤浴がおすすめ

サウナが苦手な方は、岩盤浴に入るのがおすすめ。
岩盤浴は、サウナより温度が低いので入りやすく、じんわり汗をかくことができます。
体を温め汗をかくことが大切なので、岩盤浴でも暑熱順化の効果を感じられるでしょう。
次の章では、サウナ歴2年半のわたしの体験談を紹介します。
サウナ歴2年半のわたしの体験談
サウナ歴2年半のわたしの体験談を紹介します。
サウナで熱さに慣れていった

最初は5分も入ることができなかったサウナ。
しかし、定期的にサウナに入っていると、熱さに対する耐性がついてきました。
今では10分以上入るときもあり、熱さが快適にさえ感じることもあります。
それでも真夏の外の暑さは辛いですが、以前よりは耐性がついたと感じています。
汗をかきやすい体になった

サウナが好きになる前は、運動しても汗がなかなか出なかったわたし。
今ではサウナに入るとすぐにじんわりと汗が出てきます。
普段の生活でも、動くと汗をかいて体温を調整できるようになりました。
汗をかく力は、鍛えることができるんだと実感しています。
暑さ対策を知り、実践できるようになった

サウナに通い始めてから、暑さとどう向き合うかを意識するようになりました。
水分補給のタイミングや、外気浴で体を冷やす大切さなど、サウナの知識がそのまま夏の熱中症対策に活用できています。
汗をかいたから水を飲もう、冷たい水で手を冷やそう、など、日常生活での意識も変わりました。
次の章では、暑熱順化や熱中症対策におすすめのアイテムを紹介します。
暑熱順化や熱中症対策におすすめアイテム
暑熱順化や熱中症対策におすすめのアイテムを紹介します。
家庭用テントサウナ
自宅でサウナ習慣をつくるなら、家庭用テントサウナがおすすめ。
家庭用の電源で温まるストーブで、80~95℃のサウナ環境をつくることができます。
仕事で疲れた日や家をあけられない方に最適。
自宅で熱中症対策を始めつつ、リフレッシュできる最強アイテムです。
塩分チャージタブレッツ
汗で失った塩分を補給できる、塩分チャージタブレッツ。
わたしはサウナに入った後、水分補給しながら1粒食べています。
夏になるとスーパーでは売り切れていることもあるので、夏になる前に買っておくと安心。
冷却プレート付きハンディファン
冷却プレートが付いている携帯扇風機は、ただ風を送るだけでなく、送風中に冷却スイッチを押すとプレートが冷たくなります。
プレート部分を頬やおでこ、手首、首元などに当てると、ひんやりしてすぐにクールダウン。
サウナの後のほてった体を冷やすのはもちろん、真夏の炎天下でも冷たさを感じることができます。
これ1本で扇風機と体を冷やすアイテムの役割があるので、夏の荷物を減らすことができるのも嬉しいポイント。
書籍「医師が教える心と体が本当にととのうサウナ習慣」
小林医師によるサウナの科学的解説がぎっしり詰まっている書籍。
熱中症・暑熱順化の理解を深められ、サウナで健康的な体をつくる効果について知ることができます。
サウナについての書籍や漫画については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
こちらもCHECK
-
-
サウナ初心者におすすめ!サウナ女子が選ぶサウナの漫画や本7選
サウナが注目される理由は何でしょうか。 健康や美容への効果もさることながら、心を解放しリラックスできる空間として、多くの方に愛されています。 しかし、実際にサウナに行くのはハードルが高いと感じる方もい ...
続きを見る
まとめ
暑熱順化で暑さに慣れ、熱中症対策をしていくことを紹介しました。
要点をまとめます。
✔️ 暑熱順化とは、暑さに強い体をつくるための準備期間
✔️ サウナは短時間で暑熱順化を促す、理想的な“暑さトレーニング”
✔️ 夏を乗り切るには、今からの「サウナ習慣」が効果的!
暑くなる前の今がチャンス。
サウナの新たな活用法で、今年の夏を元気に乗り切りましょう。