サウナは、ただ汗をかくだけでなく、心と体を整えるためのリフレッシュスポットとして人気が高まっています。
しかし、サウナには独自の用語が多く、初めての方は戸惑うかもしれません。
「みんなが使っているサウナ用語の意味がわからない」
「このサウナ用語の正しい使い方はなんだろう?」
「自分もサウナ用語を使ってみたい」
と思う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、サウナ歴2年のわたしが、サウナ初心者でも安心して楽しめるよう、知っておくべき基本のサウナ用語をわかりやすく解説します。
サウナでの体験をさらに充実させ、リラックス効果を最大限に引き出すための知識を身につけ、サウナの世界を存分に楽しんでみましょう。
あ行
あ行のサウナ用語を紹介します。
アウフグース
ロウリュで発生した蒸気を、タオルを使ってサウナ内に循環させること。
「サウナを蒸す」という意味がある、ドイツ発祥の入浴法。
最近はパフォーマンスとしてのアウフグースも人気がある。
※ロウリュとアウフグースについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック。
アウフギーサー
アウフグースをする人。
あまみ
サウナに入った後に肌に現れる赤い斑点。
サウナの熱によって皮膚の毛細血管が拡張し、血液の循環が一時的に増加することで起こる。
一般的に、サウナの後に水風呂や外気浴を行うと現れやすくなり、特に害はない。
アロマ・アロマオイル
ロウリュやアウフグースをする時に使う。
香りを楽しんだり、リラックスやリフレッシュをしたりするために用いる。
ヴィヒタ
白樺の枝で作った束。
ウィスキング
白樺やオークなどの枝葉で作られた束(ヴィヒタ)を使って、サウナ内で身体を叩くマッサージの一種。
皮膚の血行を促進し、筋肉をリラックスさせ、老廃物を排出するデトックス効果があるとされる。
葉から放出されるフィトンチッド(植物由来の香り成分)がサウナ内に漂い、アロマセラピー効果も得られ、肌を柔らかくし、浄化作用も期待できる。
ACJ
Aufguss Championship Japan (アウフグース・チャンピオンシップ・ジャパン)の略称。
年1回開催されるアウフグースの大会。
上位入賞者は世界大会への切符を手にする。
遠赤外線サウナ(えんせきがいせんさうな)
遠赤外線を使って身体を温めるサウナ。
温度は比較的低く、じんわりと体を温める。
※サウナの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック。
オートロウリュ
自動でサウナストーンに水がかかるシステム。
おかわり
ロウリュやアウフグースが終わった後に、リクエストして追加で受けること。
数回程度あおいでくれることが多い。
オロポ
オロナミンCとポカリスエットを混ぜた飲み物。
サウナで失ったイオンやミネラルを補給できるので、サウナーの間では定番の飲み物。
自分で注ぐスタイルの施設と、完成品が出てくる施設がある。
温冷交代浴(おんれいこうたいよく)
サウナで温まり、水風呂で冷やす、という温度差を利用した入浴法。
か行
か行のサウナ用語を紹介します。
外気浴(がいきよく)
サウナと水風呂の後に外でリラックスすること。
リフレッシュ効果が高く、ととのうためには必要不可欠。
※初心者向けのサウナの入り方についてはこちらの記事をチェック。
館内着(かんないぎ)
サウナ施設の中で着る服。
スーパー銭湯などで借りられることが多い。
上下で分かれている作務衣の施設が多いが、浴衣の施設もある。
岩盤浴(がんばんよく)
温められた石の上に寝転んで身体を温めるリラクゼーション方法。
息苦しさがないので、サウナが苦手な人でも入りやすい。
※サウナの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック。
キューゲル
ロウリュに使う氷の塊。
水よりも高温の蒸気が発生する。
クールスイング
アウフグースを受けた後、休憩をしている時にアウフギーサーがあおいでくれること。
クールダウンルーム
サウナの後に身体を冷やすために作られた部屋。
12℃前後に設定されていることが多く、水風呂が苦手な方におすすめ。
グルシン
水温が一桁の、非常に冷たい水風呂のこと。
シングルを言い換えた。
ケロサウナ
フィンランドやロシアなどの北欧地域で使用されるケロウッドを使用したサウナのこと。
ケロウッドは、数百年以上の時間をかけて自然に乾燥した立ち枯れの松の木のことを指し、その独特の香りや風合いが特徴。
※サウナの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック。
個室サウナ(こしつさうな)
一人または少人数で利用できるプライベートなサウナ室。
通常のサウナとは異なり、他の利用者と一緒になることなく、完全にプライベートな空間でサウナを楽しむことができる。
設備や内装もそれぞれ異なり、テレビや音楽が楽しめるもの、アロマやスチーム機能が備わっているものなど、さまざまなタイプがある。
さ行
さ行のサウナ用語を紹介します。
サウナー
サウナを愛し、サウナを日常的に楽しんでいる人のこと。
サウナイキタイ
全国のサウナ施設を検索することができるサイト。
全国9630件のサウナ施設が掲載されており、サウナを探したり、自分のサ活を記録したりできる。
「サウイキ」と略すこともある。
サウナイキタイメンバーズ
サウナイキタイの有料会員。
1万人限定で会員になることができる。
月額370円、年間4,440円。
会員特典を受けられるサウナ施設もある。
サウナストーブ
サウナ内の空気を加熱するための暖房装置のこと。
サウナの中心的な役割を果たしており、サウナ室の温度を一定に保つために使用される。
サウナの心臓部ともいえる装置であり、どのタイプのストーブを使用するかによって、サウナの温度や湿度、体験が大きく変わる。
サウナストーン
ストーブの上に置かれた石で、ロウリュを行うために使われる。
水をかけると蒸気が発生し、湿度を調整することができる。
サウナ・スパ健康アドバイザー
サウナやスパを楽しむ人が正しい知識を身に付け、自分の健康に活用することを目指した認定資格。
2014年に公益社団法人サウナ・スパ協会が設立。
温浴施設の従業員はもちろん、基礎知識として取得しているサウナーも多い。
※サウナ・スパ健康アドバイザーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック。
サウナハット
サウナ室の中で、頭を熱から守るための帽子。
快適にサウナを楽しむために使用される、サウナーの定番アイテム。
※サウナハットは本当に必要なのか知りたい方はこちらの記事をチェック。
サウナマット
サウナ内で座る際に使用するマット。
直接ベンチに座るのを防ぎ、サウナ室を清潔に保つ意味がある。
※サウナマットの選び方について知りたい方はこちらの記事をチェック。
サ活(さかつ)
サウナ活動の略称。
「今日は〇〇サウナでサ活をします」といった使い方をする。
サ旅(さたび)
サウナを目的とした旅行。
「これからサ旅に行ってきます」という使い方をする。
サ道(さどう)
漫画「サ道」は、サウナ愛好家たちの日常やサウナ体験を描いた作品。
原作はタナカカツキ氏。
主人公である「ナカタ」がサウナを巡りながら、「整う」を追求する姿が描かれている。
実在するサウナ施設の紹介やサウナに関する深い知識が散りばめられており、サウナの魅力がリアルに伝わる内容となっている。
実写化もされている。
※サウナに関する漫画や書籍についてはこちらの記事をチェック。
サ飯(さめし)
サウナに入る人向けの食事メニュー。
麺類、スタミナがつくお肉、辛い物など種類は様々。
どのようなメニューがサ飯になるか明確な決まりはない。
塩サウナ(しおさうな)
サウナ内で塩を体に塗りながら汗をかくタイプのサウナ。
塩を肌に塗ることで、発汗を促進し、老廃物の排出を助けるとされている。
また、塩には角質を落とすスクラブ効果があり、サウナ後に肌が滑らかになることが特徴。
※サウナの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック。
スチームサウナ
蒸気を使って温める、湿度が高いサウナ。
温度は比較的低めでサウナ初心者でも入りやすい。
※サウナの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック。
セルフロウリュ
サウナストーンに自分で水をかけて蒸気を発生させること。
「セルフロウリュ可能」と案内があるサウナでのみ、ロウリュすることができる。
た行
た行のサウナ用語を紹介します。
タワーサウナ
サウナ室のベンチを階段状に高く積み上げた形式のサウナ室。
収容人数が多く、ショー形式のアウフグースを開催することもある。
座る高さによって温度に差があるので、初心者から上級者までサウナを楽しめる。
チラー
水風呂の温度を冷やすための冷却装置のこと。
サウナ後に入る水風呂を適切な温度(通常は10℃前後)に保つために使用される。
水風呂の温度が高すぎるとリフレッシュ効果が低下するため、チラーによって冷水を維持することが重要。
特に、夏場や多くの人が水風呂を利用する施設では、水温が上がりやすいため、チラーは水風呂を常に冷たい状態に保つ役割を果たす。
テントサウナ
持ち運び可能なテント型のサウナ。
軽量で簡単に設置できるため、アウトドアで手軽にサウナを楽しむことができるのが特徴。
特に川や湖の近くに設置し、サウナで温まった後に自然の水で冷やすという体験が人気。
最近はテントサウナを常設している施設もある。
※サウナの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック。
ととのい椅子(ととのいいす)
サウナや水風呂の後、休憩をするときに座る椅子。
浴室や露天スペースなどに置いてある。
寝転がることができるリクライニングタイプや、ベンチタイプの椅子もある。
ととのう
サウナ、水風呂、休憩を何度か繰り返すことにより、心身が完璧に調和された状態。
五感が冴える、疲労が取れる、雑念が消えるなど様々な効果が言われている。
な行
な行のサウナ用語を紹介します。
熱波(ねっぱ)
アウフグースの日本名。
アウフグースと区別し、タオルを回すなどの魅せ技をせず、一人ずつあおいで風を送るスタイルのことを指す場合もある。
熱波師(ねっぱし)
サウナ室の中で熱波を送る人。
アウフギーサーとほぼ同じ意味。
熱波師検定(ねっぱしけんてい)
日本アウフグース協会(JSNA)が主催する、熱波師としての基本的な知識を学ぶための検定。
熱波師検定B、熱波師検定SUS(ステップアップ)、熱波師検定Aの三段階。
※熱波師検定について詳しく知りたい方はこちらをチェック。
は行
は行のサウナ用語を紹介します。
羽衣(はごろも)
サウナ後、水風呂に入って少し時間が経つと冷たさを感じなくなることから、肌の表面にできていると考えられている薄い膜のこと。
羽衣をまとっている様子になぞらえている。
バレルサウナ
樽(バレル)の形をしたサウナのこと。
外観が丸い樽状になっているのが特徴で、屋外に設置されることが多い。
バレルサウナは、サウナ内部の空気の循環が効率的で、少ないエネルギーで素早く温めることができる。
※サウナの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック。
汗蒸幕(はんじゅんまく)
韓国伝統の低温サウナの一種。
ドーム型の部屋の中で、黄土や石などを熱して温めることで、身体をじんわりと温めて発汗を促す効果がある。
温度は一般的に60~70℃程度と比較的低めで、湿度も低いのが特徴。
リラックス効果やデトックス効果があるとされ、特に肌に良い影響を与えるとされている。
ヒートショックプロテイン(HSP)
サウナによって体内で生成されるタンパク質。
細胞の修復や健康維持に関与する。
ジムにサウナが併設されているのは、ヒートショックプロテインの効果に期待しているからである。
フィンランド式サウナ
伝統的な乾式サウナ。
高温で湿度がやや高いので、ドライサウナよりも呼吸がしやすいのが特徴。
※サウナの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック。
ホームサウナ
行きつけのサウナ。
ま行
ま行のサウナ用語を紹介します。
ミストサウナ
霧状の水蒸気をサウナ内に充満させた、湿度の高いサウナの一種。
通常のサウナよりも温度が低く(40〜60℃程度)、細かいミストが肌に優しく作用し、リラックス効果が高いのが特徴。
サウナによる乾燥が気になる人や、高温のサウナが苦手な人に人気がある。
※サウナの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック。
水通し(みずどおし)
サウナに入る前に水風呂に入ること。
水風呂(みずぶろ)
サウナ後に体温を急激に下げるために入る冷水の浴槽。
施設によって温度が違うが、15~17℃前後が多い。
※水風呂が苦手な方向けの入り方はこちらの記事をチェック。
や行
や行のサウナ用語を紹介します。
薬草サウナ(やくそうさうな)
サウナ内に薬草を焚いたり、蒸気に薬草の成分を含ませたりすることで、リラクゼーションや健康促進を図るサウナの一種。
薬草の香りや成分がサウナ内に広がり、アロマセラピー効果やリフレッシュ効果を得ることができる。
湯通し(ゆどおし)
サウナに入る前にお風呂に入ること。
体を温めておくとサウナで汗をかきやすい。
ら行
ら行のサウナ用語を紹介します。
レディースデー
男性用施設で開催される、女性のみが入れるイベントの日。
ロウリュ
サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させ、サウナ内の湿度を上げること。
発生した蒸気は高温なので、サウナの中にいる人の体感温度も高くなる。
※ロウリュとアウフグースについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック。
まとめ
初心者の方が知りたいサウナ用語を一覧で紹介しました。
サウナ用語を理解することで、サウナの楽しみ方が一層深まります。
今回紹介した基本の用語を押さえておけば、初心者でもサウナの世界にスムーズに入っていけるはずです。
自分に合ったスタイルでサウナを楽しみ、心身ともにリフレッシュしましょう。
ぜひ、サウナの魅力を存分に味わってください。
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